保育園の夏休みも終わり、秋の収穫前にホッと一息ついています。
先日はお取り引き頂いているご友人のお店『ホシズミ』さんへ。
お店の雰囲気、お料理、そしてご夫妻。とてもオシャレなのに飾らない、シンプルなのに個性的、嫌みがなく凄く落ち着くのは、お店全体がいろんな要素に包括的だからでしょうか。ついつい、いつも時間を忘れてお食事を楽しませてもらっちゃいます。ご馳走さまでした。
昨日はちゃんと農業のお勉強へ。自然農法研究センター主催の稲オタクで有名な静岡県藤枝市の松下さんの田んぼ勉強会へ参加してきました。
まずは松下さんの相棒であられる『安東米店』長坂さんの土鍋の炊き方講座からスタート。
このお方、さすが稲オタクの相棒であられるだけあって究極の米オタク。話しがユニークなのはもちろん、知識が広く深い。容姿も若くてオシャレだし、なんともエネルギッシュです。田んぼから茶碗までを知り尽くした上で、それをデザインしたいという超プロフェッショナルな姿勢にも刺激を受けつつ、自分の好奇心や探究心がいかにノーマルで限界をつくっていたかを考えさせてもらいました。
長坂さんの最後の締めのお言葉
「お米もいろいろあっていい。炊き方も多様性があっていいんです。」
お次はいよいよ松下さんの田んぼの視察へ。
著書『ロジカルな田んぼ』を読んでいたので、偉人に会えると構えていたのですが、とてもフランクでユニークで親しみやすい方でした。ご自分の知識や経験も惜しみなく教えてくださるし、偉ぶることなく真摯に田んぼに向き合う姿勢には感服するばかりでした。
10年以上作付けされている田んぼが、今年は雑草が生えてしまったとのこと。こんな方でもこんなことがあるんだと少し安心してしまったし、農業の難しさと楽しさを再確認させてもらいました。そんな雑草だらけの田んぼも見せてくれる松下さんのお人柄にも、魅力を感じずにいられません。
今回、たまたまサンポに一週間ほどウーフしに来ていた長年の友人であり学校教師であるN先生。N先生は静岡県在住ということもあり、帰るついでに研修に同行していました。(このタイミング、まさにシンクロニシティ!)
このN先生が質問
「なにか教育に関してもご教示頂けませんか?」
松下さん
「個性ってなんだろうね。個性をマイナスに捉えるのではなく認めることでイジメや差別をなくすことができるんじゃないかな。」
松下さんの田んぼはまさに多様性の世界。生き物や微生物もそうだし、育て方や品種もいろいろなものを取り入れ認めあっている。とにかくとても豊かなんです。
個性と多様性。包括する人間性と豊かさ。その魅力とエネルギー。おかげさまで素敵なキーワードの中で、束の間の夏休みを楽しむことができました。
「大切なのは田んぼのすみずみまで、同じエネルギーを注いであげること。そうするとはじめて田んぼとつながった気持ちになれる。」と最後に松下さん。
さあ、収穫の秋にむけてしっかりと準備をしていきます!